おまとめローンで借金を一本化するときの注意点は?ポイントを抑えれば大丈夫
この記事の目次
複数のカードローンを利用していると、カードローンの枚数分だけ月々の返済があるため管理が大変です。
そんなときひとつにまとめることができるおまとめローンに借り換えることを考える人もいるでしょう。
おまとめローンを使って借金を一本化するときの注意点を御紹介します。
そもそもおまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数の借金を抱えて月々の返済に困っている人を対象に、それらの借金をひとつにまとめるための商品です。
ひとつにまとめるというのは、新しく融資を受けたのち既存の借金を完済することで、借金を一本化します。
こうすることで、金利と月々の負担を減らして、生活を立て直すわけです。
返済に追われ月々の生活費がままならず、そのために借金を重ね、また返済に追われるというような悪循環に陥っている多重債務者は、返済をまとめることが大事です。
このような多重債務者は、まず生活に余裕を生み出し、借金が増えてしまった問題点を反省し、生活状況を改善することは急務でしょう。
しかし、おまとめローンは金利で損をすると口コミなどでいわれることもあり、借り換えをためらう人がいるのも事実です。
おまとめローン
おまとめローンや借り換えローンについて教えて下さい。
消費者ローン1社に100万円・クレジット系カードローン1社に120万円・銀行系カードローン2社に150万円の借り入れが、あります。合計370万円をまとめようと思い、4社におまとめローンの申し込みをしましたが審査が通りません。47歳の独身で年収は550万円、今の会社には2年6カ月勤めています。どうすれば、審査が通るのでしょうか?
また、マンションを所有しているのですが不動産担保として借りる事はできるのでしょうか?http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011390020
おまとめローンを考える人は損得で考えてはいけない
借金をひとつにまとめることができると、月々の返済が小さくなって、生活が楽になるでしょう。
現状借りているところよりも安い金利で借りることができれば、それだけでもお得だといえます。
しかし、おまとめローンに関する口コミを見てみると、金利は安くなっても結果的に損をするという声を聞きます。
これには理由があり、それについては次で説明したいと思います。
ただし、そもそも返済に追われて月々の生活すらままならない状態に陥った人が、金利の損得で借金の一本化を検討するのは間違いではないでしょうか。
もしおまとめローンを利用して借金を一本化することで、今の困窮状態から抜け出すことができるのであれば、まず生活を立て直すためにもおまとめローンを利用する価値はあります。
おまとめローンは、返済に追われて生活が困窮している人を助けるための商品だということを考えれば、まずは損得を考えるより、生活を立て直すことを優先に考えることをオススメします。
おまとめローンは本当に損なのか?
「金利が安いからおまとめローンを利用して借金を一本化した。」人が、「月々の返済が楽になり生活は立て直すことができたが、しかし結果として利息の面で損をした。」と、確かにこういうことは起こり得ます。
なぜなら、複数の借金をまとめるとその金額は高額になり、返済は長期にわたります。
金利は安くなっても、返済期間が延びることから結果的に利息を多く支払うことになりますので、結果として借り換え前よりも損をしてしまうわけです。
消費者金融のおまとめローンは、カードローンのように、月々の返済額以上に返済をしたいといった場合でも、一括返済以外はできないためそのまま返済を続けると損をしてしまいます。
しかし、これは返済額が少なくなったのに、家計を見直ししないために起こることです。
おまとめローンは借りたら終わりではなく、借りたときから始まると考えてください。
返済額が少なくなったら、全てを生活費に回すのではなく、節約して手元にお金を少しでも残るようにすることが大事です。
そして、そのお金は貯蓄をすることが、借金地獄から逃れられる方法のひとつです。
貯蓄ができるようになると、損をした利息以上にお金をためることができる可能性があります。
おまとめローンをしなければ、貯蓄ができない人が、できるようになったことで、損を帳消しにできるでしょう。
どうしても金利が気になる人は銀行系カードローンがオススメ
どうしても借り換えの際の利息が気になるという人は、まず現在の借金について、金利はどのくらいなのかをチェックしましょう。
複数あるうちその幾つかが消費者金融系のカードローンであれば、銀行系のカードローンに借り換えするのもオススメです。
消費者金融系カードローンより金利が低いので、借り換えることでお得になる可能性があります。
また、銀行系のカードローンは、金利が消費者金融系よりも低くなっていることが多いです。
そして、銀行系のカードローンは返済額が少なくなっています。
しかし、返済額が少ないということは返済期間が延び、結果的には、支払利息が損をしてしまいます。
銀行系のカードローンのほとんどは、返済額が少額であるということをメリットとしてアピールしています。
しかし別の視点で見ると、月々の返済が少ないということは、いつまでたっても借金は完済できません。
ではどうすればよいのでしょうか。
それは、通常の返済のほかに、随時返済を利用して、追加で返済をしていくのです。
設定されている返済額よりも多く払っていけば、予定よりも早く借金を完済することができるでしょう。
予定よりも早く完済することができれば、利息の面で損だといわれるおまとめローンのデメリットは、気にする必要はなくなるのではないでしょうか。
消費者金融のおまとめローンを利用するよりも、銀行系のカードローンを利用した方がオススメ理由として、返済額を自由自在に変更ができるからです。
随時返済を利用すると、無理なく返済をすることができます。
ローンをしているときに貯蓄の習慣づけを行う
返済期間が長くなると損をするといいましたが、実際にどの程度損をするのか見ていきましょう。
18.0%で10万円を借りたときに、月々10,000円と5,000円の返済をしたときを見比べたものが次の表です。
金利:18.00% | 金利:18.00% | ||||||||||
年月 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 | 年月 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 | ||
H28.4 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 | H28.4 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 | ||
H28.5 | 100,000 | 10,000 | 9,163 | 90,837 | H28.5 | 100,000 | 5,000 | 4,163 | 95,837 | ||
H28.6 | 90,837 | 10,000 | 8,613 | 82,224 | H28.6 | 95,837 | 5,000 | 3,536 | 92,301 | ||
H28.7 | 82,224 | 10,000 | 8,784 | 73,440 | H28.7 | 92,301 | 5,000 | 3,635 | 88,666 | ||
H28.8 | 73,440 | 10,000 | 8,878 | 64,562 | H28.8 | 88,666 | 5,000 | 3,645 | 85,021 | ||
H28.9 | 64,562 | 10,000 | 9,014 | 55,548 | H28.9 | 85,021 | 5,000 | 3,701 | 81,320 | ||
H28.10 | 55,548 | 10,000 | 9,179 | 46,369 | H28.10 | 81,320 | 5,000 | 3,798 | 77,522 | ||
H28.11 | 46,369 | 10,000 | 9,292 | 37,077 | H28.11 | 77,522 | 5,000 | 3,816 | 73,706 | ||
H28.12 | 37,077 | 10,000 | 9,453 | 27,624 | H28.12 | 73,706 | 5,000 | 3,910 | 69,796 | ||
H29.1 | 27,624 | 10,000 | 9,579 | 18,045 | H29.1 | 69,796 | 5,000 | 3,934 | 65,862 | ||
H29.2 | 18,045 | 10,000 | 9,725 | 8,320 | H29.2 | 65,862 | 5,000 | 3,995 | 61,867 | ||
H29.3 | 8,320 | 8,434 | 8,320 | 0 | H29.3 | 61,867 | 5,000 | 4,146 | 57,721 | ||
総支払利息 | 8,434 | H29.4 | 57,721 | 5,000 | 4,119 | 53,602 | |||||
H29.5 | 53,602 | 5,000 | 4,261 | 49,341 | |||||||
~ | |||||||||||
H30.2 | 13,439 | 5,000 | 4,796 | 8,643 | |||||||
H30.3 | 8,643 | 5,000 | 4,881 | 3,762 | |||||||
H30.4 | 3,762 | 3,819 | 3,762 | 0 | |||||||
総支払利息 | 18,819 |
月々の返済額が半分ですが、返済期間が倍になっています。
このことは簡単に分かるでしょう。
そして、注目する点は利息になります。
10,000円の返済額のときは利息が8,500円程度ですが、5,000円の返済額のときは19,000円程度にですので、約10,000円ほど損をしています。
このように、返済期間が長くなると、同じ利息でも損をすることが分かります。
しかし、ここでちょっと考えてみましょう。
1,000円を毎月貯蓄ができれば、12,000円の貯蓄が1年後にできます。
貯蓄ができれば、損ではなく得をすることになります。
もちろん、10,000円を返済している場合、返済が終わったあとに貯蓄をすれば、損を埋めることができます。
しかし、貯蓄をする意思がなければ、返済が終わったあとに貯蓄をするということにはならないでしょう。
まずは生活費に回すことが多いのではないでしょうか。
ローンをしているときに、貯蓄をするという習慣をつけておくと、ローンが終わったときに貯蓄を殖やすという発想になります。
ローンをまとめるときのポイントを整理する
ここまで、色々と話をしてきましたが、ここでローンをまとめるときのポイントを一度整理します。
ポイントは次のとおりです。
1.おまとめローンは借りて終わりではない
2.おまとめローンを借りたあとに生活を見直しすることが大事
3.返済額を自由に決められる銀行系カードローンがオススメ
4.ローンを組み替えしたら貯蓄をする
以上のことがあげられます。
このことを参考にして、借り換えをすることが大事になります。
銀行系のカードローン以外でも、生活を見直しして貯蓄をすることがとても重要になりますので覚えておきましょう。
おまとめローンで組み直しをしたあとに、新たな借金をしてしまい返済が大変になるということがあります。
ローンを組み直ししたあとに、返済額が減った分を生活費に全てを回してしまうと、元のもくあみに戻ってしまう可能性が多いので気をつけましょう。
大事なことは、収入に見合った出費に抑えて、生活をしていくことが大事になります。
おまとめローンとして使うには楽天銀行がオススメ
楽天銀行のカードローンは特別低金利というわけではありませんがおすすめポイントがたくさんあります。 それは、ネット銀行から気軽に申込みができて、保証会社が楽天カードとなっている事です。
保証会社が楽天カードというのは、ほかの銀行では見ることができず、グループ会社の楽天銀行だからできることでしょう。
保証会社がほかの金融機関と異なることは、オススメするポイントのひとつです。
そして、セディナも保証会社になっているのですが、ふたつの会社が保証会社になっていることで、お金を借りることができる確率が保証会社がひとつよりも高いと想像ができます。
銀行のカードローンは、最終的に保証会社が審査をするのですが、楽天カードを持っていない人は、楽天カードの審査を受けたことがありません。
したがって、ほかの金融機関が駄目でも申込みを試してみる価値はあります。
また、楽天銀行ではカードローンをおまとめローンとして、利用することを勧めています。
このことから、借り換えに力を入れていることが分かります。
申込みのときにも、申込み理由に借り換えと記入することで、借り換えの審査を行ってくれるのです。
ただし、希望額を必ず借りられるとは限りませんので注意をしましょう。
まとめ
おまとめローンで借金を組み直しすることの注意点は、生活を見直しすること、貯蓄をすること、借り換え後に新たな借金をなるべくしないことです。
借金を組み直しして、返済額が少なくなることで、その返済額を全て生活費に回してしまう人がほとんどのようです。
しかし、少なくなった返済額は、3分の1程度は貯蓄に回せるように生活費を見直ししてください。
カードローンを利用する人は、収入に見合った生活になっていません。
そのため、借金の組み直しで一旦リセットしたのなら、家計を見直しして借金生活を一日も早く脱出しましょう。
借金一本化の詳しい解説はこちらも参考にして下さい。借金一本化で返済おまとめローン【メリット・デメリットと審査対策】