借金一本化にはコツがある!申込みと借り換え後の注意点を整理
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おまとめローンで借金を一本化すると、返済が楽になるといいます。
しかし、おまとめローンは損をするので、「多少苦しくても現状維持が良い」との声も聞こえます。
全く正反対の意見ですが、実はどちらも的を射ております。
ではどうする?と迷う人もいるかと思いますので、おまとめローンで得をするコツを整理しました。
おまとめローンの仕組みを覚えよう
おまとめローンを借りるのであれば、その仕組みを理解した上で、申込みをすることをおすすめします。
複数の借金をひとつにまとめるものが、おまとめローンになります 。
しかし、複数の借金をひとつにまとめてなぜ、月々の返済額が減るのでしょうか。
その理由は、借り換え前の借金は返済期間がバラバラなのに対して、おまとめローンは最長13年程度の返済期間にするからです。
まとめる前の借金が2年や5年で返済が終わるものが、13年まで延長されると返済額が少なくなることは分かりますよね。
10万円の借金を1年で返済するには、月々10,000円を支払わなければいけません。
しかし、10万円を2年で返済するには、月々5,000円の支払いで済みます。
このように、同じ金額を長い期間で返済するため、返済金額が少なくなります。
その一方で、返済期間が長くなるということは、利息を支払う日数も増えますので、総支払利息が多くなります。
したがって、返済額が少なくなるため、返済が楽になるといわれています。
また、総支払利息が増えることから、おまとめローンは損をするといわれているのです。
ただし、おまとめローンは、返済に追われて月々の生活が困窮している人を、救済するためのローンです。
そこで、まずは生活に余裕を生み出し、借金が増えてしまった問題点を反省し、生活状況を改善することは急務になります。
損得を考えて借り換えをためらうことなく、今の生活を立て直すことにだけ集中することが大事です。
クレジックトカード4社から借り入れをしています。調べたらおまとめローンというのがあったのですが、どういう仕組みでしょうか?
銀行のカードローンを組んでそこでお金を借りてクレジットカードの借り入れは返済してしまうということですか?それとも銀行でそういうサービスがあるのですか?
上記のように自分でやるのでしょうか?http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11159466591
おまとめローンは損得で考えない
複数の借金で返済が大変になっているものを、おまとめローンで借り換えることによって返済額を少なくします。
そして、利息で損得を考えている余裕がない人が、利用するローンです。
したがって、損得を考えて生活に余裕がある人は、利用すべきローンではありません。
おまとめローンを利用する人は、あくまでも月々の生活が困窮している人が借りるものです。
将来の損得を考えず、今を生きることが大事でしょう。
生活を立て直すことができれば、損の埋め合わせもできるようになりますので、まずは借金生活から脱出することを最優先課題と考えてください。
おまとめローンの損は貯蓄で取り戻す
おまとめローンは借り換えて終わりではなく、ローンを開始したところから始まります。
返済額が減ることで、おまとめローンを借りると生活が楽になります。
しかし、返済額が少なくなっても、減額された支払額を全て生活に回さないでください。
それでは何をするかというと、財布のひもを多少締めて、出費を減らして貯蓄をしましょう。
生活が楽にならないのでは、おまとめローンにした意味がないと思う人もいるかもしれません。
けれども、実はこの貯蓄がとても大事でローンを返済していく途中で絶大なる効果を現してきます。
貯蓄をどの程度すると、どのぐらいのお金がたまるのか次の表を参考にしてください。
1,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 | |
1年 | 12,000円 | 36,000円 車の保険など |
60,000円 お年玉などの年末年始の資金 |
120,000円 |
2年 | 24,000円 | 72,000円 車の1年点検 |
120,000円 車検など |
240,000円 |
5年 | 60,000円 | 180,000円 | 300,000円 | 600,000円 |
10年 | 120,000円 | 360,000円 | 240,000円 | 1,200,000円 車など |
わずかな金額でも、お金をためることができるのが一目瞭然ではないでしょうか。
貯蓄は無理なくすることが大事で、一気にためようと思わず長い期間かけて育てるいことが大切です。
また、給料が上がったときにも、貯蓄を見直しするきっかけにして、徐々に貯蓄額を増やしていきましょう。
例えば、10,000円の収入が上がったのであれば、7,000円を生活費に回して3,000円を貯蓄に回すようにしてください。
ポイントは手元に残った金額を、全て生活費に回すのではなく、少しずつ貯蓄をすることです。
そして、収入が上がったら生活水準を上げるのではなく、貯蓄を少しでも殖やすようにしていきましょう。
このように貯蓄を殖やすことで、おまとめローンに借り換えたことによる、総支払利息の損を取り返せるようになります。
その理由は、おまとめローンに借り換えなければ、貯蓄をしないままで終わり、借り換える前のローンも返済できずに残っている可能性があるからです。
おまとめローンに借り換えたあとのポイントを抑えよう
おまとめローンに借り換えるためには、幾つかのポイントがあります。
そこで、ローンをまとめるときのポイントを一度整理しますので、頭の片隅に入れておきましょう。
1.おまとめローンを借りたところから始まる
2.生活費を見直して節約することが大事
3.無理なく返済ができる銀行系カードローンがおすすめ
4.おまとめローンのあとは貯蓄をする
5.収入が変わったら貯蓄を見直す
以上のことを参考にして、借り換えをすることが大事になります。
返済額を少なくしたのに、新たな借金をしてしまい、再び返済が大変になることがあります。
大切なことは、収入に見合った生活費に抑えて、暮らしていくことが大事です。
大切なことは借り換えたあとに新たな借金をしないこと
おまとめローンで借り換えたあとに、生活を立て直しできたとして、気をつけなければいけないポイントがあります。
それは、新たなカードローンに手を出してしまうことです。
おまとめローンを返済していくと、信用情報の内容も改善されていき、いずれはカードローンの審査に通過しやすくなるでしょう。
ここで、新たなカードローンを作成して借金をしてしまっては、再び返済地獄におちいる可能性があります。
先ほども話をしたように、おまとめローンに借り換えたあとには貯蓄をしていくことが大事です。
そして、不測の事態になったときには、貯蓄を取り崩して切り抜けるようにするといいでしょう。
また、どうしてもお金を借りなければいけないときには、翌月に返済できる金額で借金をしてください。
もしくは、半年~1年以内で返済が終わるようにしておくと、借金を増やすことなく生活をしていけるででしょう。
カードローンを利用するときには、いつまで返済をするのか、幾らずつ返済をするのか、借りる前から計画をしておくことが大切です。
借りすぎをしてしまうと、返済が終了する前に、お金を再び借りてしまう可能性もでてきます。
このようになってくると、雪だるま式に借金が増えていくことになりますので注意をしてください。
まとめ
おまとめローンを借りたあとの注意点は、「生活を見直す」「貯蓄をする」「新たな借金しない」ことです。
おまとめローンで返済額が少なくなり、その返済額を全て生活費に回してしまう人が大半のようです。
しかし、おまとめローンで損をしないためには、少なくなった返済額の3分の1程度は貯蓄に回しましょう。
カードローンを利用して、借金が膨らむ人は収入に見合った生活をおくっていないことになります。
そこで、おまとめローンで一旦リセットした場合は、家計を見直して借金を一日も早く完済しましょう。
借金一本化の詳しい解説はこちらも参考にして下さい。借金一本化で返済おまとめローン【メリット・デメリットと審査対策】